
彼女にとって、何を考えているのかわからない人間は苦手な生き物にすぎなかった。 そんなある日、バイト先の先輩に出会う度に「好きなもの」について聞かれるようになる。 毎度話しかけてくるので少し嫌気が差してきた時、彼は告白をしてきた。 ここで初めて気づく。 「このひとは私が好きだから聞いてきた」のだと。 こんなわかりやすい人間は初めてで、興味をもった彼女は告白…



彼女にとって、何を考えているのかわからない人間は苦手な生き物にすぎなかった。 そんなある日、バイト先の先輩に出会う度に「好きなもの」について聞かれるようになる。 毎度話しかけてくるので少し嫌気が差してきた時、彼は告白をしてきた。 ここで初めて気づく。 「このひとは私が好きだから聞いてきた」のだと。 こんなわかりやすい人間は初めてで、興味をもった彼女は告白…