
「センパイ? いつも私のこと、ちらちら見てますよね?」 クロッキー帳の上をペンが走る音に混じって聞こえてきた言葉。 表情には出さなかったけれど口から心臓が飛び出してしまいそうになった。 ……彼女は一心不乱にクロッキー帳に向き合っていて、 私の視線なんて1ミリも感じていないと思っていたから。 何か言い訳をしなきゃ。何でも良いから言い訳を。 西日が…



「センパイ? いつも私のこと、ちらちら見てますよね?」 クロッキー帳の上をペンが走る音に混じって聞こえてきた言葉。 表情には出さなかったけれど口から心臓が飛び出してしまいそうになった。 ……彼女は一心不乱にクロッキー帳に向き合っていて、 私の視線なんて1ミリも感じていないと思っていたから。 何か言い訳をしなきゃ。何でも良いから言い訳を。 西日が…