
幼い頃、熱を出した俺を、母さんはその胸に抱きしめてくれた。それは絶対的な安心感の象徴、俺だけの聖域だった。――その純粋な記憶が、男に成長した俺の中で、じっとりと熱を帯びた、汚れた欲望に変わってしまったことに、母さんは気づくはずもなかった。 ある日、俺は見てしまった。母さんのTシャツの胸元から覗く、深く、柔らかな谷間を。その瞬間、俺の中で燻り続けた狂おしい衝…
幼い頃、熱を出した俺を、母さんはその胸に抱きしめてくれた。それは絶対的な安心感の象徴、俺だけの聖域だった。――その純粋な記憶が、男に成長した俺の中で、じっとりと熱を帯びた、汚れた欲望に変わってしまったことに、母さんは気づくはずもなかった。 ある日、俺は見てしまった。母さんのTシャツの胸元から覗く、深く、柔らかな谷間を。その瞬間、俺の中で燻り続けた狂おしい衝…