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平凡だが、確かにしあわせだった。貞淑な妻、麻衣とすごす日常は。積み重ねた日々の先にある未来は明るいモノであると、信じて疑わなかった。なのに……。 パートに出たいという麻衣を俺は止めなかった。家庭にしばりつけたくなかったのだ。好きなことをして、いつでも輝いていて欲しかった。だが、その判断が今となっては正しかったのか分からない。妻は飲み会で、若い男とキスをした…










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平凡だが、確かにしあわせだった。貞淑な妻、麻衣とすごす日常は。積み重ねた日々の先にある未来は明るいモノであると、信じて疑わなかった。なのに……。 パートに出たいという麻衣を俺は止めなかった。家庭にしばりつけたくなかったのだ。好きなことをして、いつでも輝いていて欲しかった。だが、その判断が今となっては正しかったのか分からない。妻は飲み会で、若い男とキスをした…









